三郷の永田太郎さん初監督 松本で撮影した短編映画公開
松本市内などで昨年撮影された短編映画「お揃いのコーヒーカップを。」が１０日午後８時、動画配信サイト・ＹｏｕＴｕｂｅで公開される。安曇野市三郷明盛の映像監督・ディレクターの永田太郎さん（３２）が初監督を務めた約１３分の作品。愛情ゆえにすれ違っていた娘と父親の関係が、１杯のコーヒーと予期せぬ出会いをきっかけにほどけていく様を描く。
同作は松本駅近くの喫茶店・珈琲美学アベなどで撮影が行われた。ともに俳優の平岡亜紀さんが主人公のアキを、平井寅さんが物語のキーマンとなる男性を熱演し、信州ご当地タレントの成美さんがプロデューサーとして協力している。
役者活動をしている安曇野市の会社員・村上信正さんが父親役を演じるなど、市民も出演。完成後は国内の映画祭に出品され、今年の宮古島チャリティー国際映画祭では応募作２８７作品中受賞作品１０点に選ばれた。
永田さんの「地元で芝居を撮りたい」との思いから生まれた作品で、アベの美しい内装を生かすための照明や色の編集にもこだわった。永田さんは「親のこと、子のことを想像しながら見ていただけたらうれしい」と呼び掛ける。
視聴はＹｏｕＴｕｂｅチャンネル「成美館」かＱＲコードから。