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小さな化石を宝物に 四賀化石館で「地質の日」にプレゼント

受け取った化石を見せる子供たち

 「地質の日」の10日、松本市七嵐の市四賀化石館は、来館した子供たちに魚のうろこの化石をプレゼントした。四賀地区で産出した化石を入り口に地質に興味を持ってもらおうと初めて取り組み、来館した一人一人に小さな化石を手渡した。

 シガマッコウクジラの発掘現場から採集された約1300万年前の化石で、表面にイワシやニシンの仲間のうろこがついている。安曇野市穂高柏原の会社員・高橋大輔さん(42)は妻・理沙さん(38)と長女・ひかりちゃん(5)、次女・さやかちゃん(3)、三女・あかねちゃん(1)と家族5人で来館し、化石を受け取った。石が好きで普段から集めているというひかりちゃんは、宝物箱にしまって「大事にする」と話していた。
 信州大学理学部大学院で地質学を専攻している同館アルバイト・鈴木就迪さんは「化石というと生物学的アプローチが多いかと思うが、地質学的アプローチにも関心を持ってもらうきっかけになると思う」と話していた。