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火の用心呼び掛け 松本広域消防局など

蟻ケ崎高校書道部と共に防火を呼び掛ける消防士

 秋の全国火災予防運動が9日、15日までの7日間の日程で始まった。JR松本駅お城口広場では松本広域消防局のほか、松本市消防団や市防火管理協会から約50人が参加し、街頭啓発をした。

 本年度の防火ポスター優秀作品が印刷されたティッシュやメモ帳を駅利用者に配った。松本蟻ケ崎高校書道部によるパフォーマンスでは、消防士も加わって暖房機器の安全な取り扱いを呼び掛けた。
 同消防局管内では今年に入ってから8日までに113件(前年同期比22件減)の火災が発生し、6人(同1人減)が亡くなっている。総務省の統計だと、令和4年に全国で発生した火災のうち住宅火災が占める件数は全体の約3割にとどまる一方、死者数は約7割にのぼる。同消防局では住宅火災からの逃げ遅れ防止のため、住宅用火災警報器の設置や10年ごとの更新を促している。
 同消防局予防課の宮島清隆課長は「予防運動を機に防火意識を高め、火災のないまちづくりに協力して」と話していた。