政治・経済

塩尻市会議長に赤羽誠治氏 投票で同数 くじ引きで 副議長は篠原敏宏氏

 塩尻市議会は8日に臨時会を開き、申し合わせ任期(2年)の満了に伴う正副議長選挙を行った。選挙の結果、第25代議長に赤羽誠治氏(68)=3期、塩尻町、第34代副議長には市民派連合の篠原敏宏氏(70)=3期、奈良井=をそれぞれ選出した。任期は議員任期満了の令和9年4月29日まで。

 議長選には赤羽氏と、前回選に引き続き政進会の青柳充茂氏(72)=5期、洗馬下小曽部=が立候補した。所信表明後に全議員18人が単記無記名で投票し、赤羽、青柳両氏が各9票ずつ獲得。有効投票の4分の1(5票)以上の得票で同数だったことから、地方自治法に基づきくじを引き、赤羽氏に決定した。議場で赤羽氏は「公平公正を基本に、協調、親睦の気持ちの中で闊達な議論を中心とした円滑な議会運営を行っていく」とあいさつした。
 副議長選には篠原氏と市政同志会の青木博文氏(79)=2期、片丘=が立候補した。全18議員が単記無記名で投票した結果、有効投票数16票(無効2票)のうち篠原氏が10票、青木氏が6票だった。篠原氏は「議長を支え、良き補佐役になれるよう、市議会の振興発展のため粉骨砕身する決意」と述べた。
 議会事務局によると、議長選のくじによる決定は平成以降はなく、副議長選が投票になったのは令和元年5月以来となった。
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 臨時会では市が提出した財産の取得など5議案を原案通り可決、同意した。臨時会は9日までの2日間の日程で開かれ、2日目は常任や議会運営の各委員会構成を決める。