2025.5.11 みすず野
京塚昌子、森光子、山岡久乃、加藤治子...。もう30年以上前、最初に勤めた会社で同僚と「ザ・日本のお母さん」と言ったら誰?という話題になった。先述の4人らの名が挙がり推す理由を語った。筆者は「あんなに柔和な笑顔と、エプロンの似合う人は他にいない」と京塚昌子を推した◆筆者が子供のころ、いずれの方もテレビのホームドラマで、母親役を多く務めていた。昭和五、六十年代、テレビは茶の間の主役だった。ドラマも家族と一緒によく視聴していた。テレビで見せる母親像がそのまま各自のイメージになったのだろう◆時は令和となり、テレビの存在感は当時より薄くなった。スマホで好みの情報を閲覧していることの方が圧倒的に多い。ドラマを見ることも減り、今「ザ・日本のお母さん」を問われても全く見当がつかない。そもそもそんな存在がいないかもしれない◆なにごとも多様化がいわれる現代。母親像も多様化しているのだろうか。一方で言えることは、子供を思う愛情に時代の壁はないはず。どうか思い切り、愛情を注いであげてください。なぜ、そんなことを書くかというと、きょうは「母の日」だから。