教育・子育て

科学実験に夢中 松本で発明クラブ開講

電池の実験に目を輝かせる子供たち

 工作や実験を通して科学の面白さを体験する「松本少年少女発明クラブ」の本年度の開講式が10日、松本市県3の市あがたの森文化会館講堂で開かれた。申し込みのあった市内の小中学生36人のうち30人が参加して早速、第1回おもしろ工作教室「電池の実験」に取り組んだ。
 重曹を溶かした水に2本の鉛筆を差し込み、水から出ている方の芯と乾電池をつなぐと、水中の芯から泡が発生してくる。1分間ほど置いて電池に接続した線を外しメロディーIC(集積回路)に接続すると音楽が流れ、LED(発光ダイオード)に接続すると点灯する。電気がともった瞬間、子供たちは大喜びで「ついた、ついた」といくつも声が上がった。
 今年で2年目の参加という旭町中学校1年生の内山莉那さん(12)は「普段使っている鉛筆が電気を通すことが不思議」と話し、理科が好きという芳川小学校6年生の真野泰志君(12)は「鉛筆から泡が出て面白かった。1年間、いっぱい実験したい」と喜んでいた。
 来年3月まで月1回教室を開き、8人の講師が木工、電気工作などを指導する。初日の講師を務めた青木敏和会長(70)は「新しいことへの挑戦が楽しいと感じられるような教室にしたい」と話していた。