原佑貴さん 松本の田立屋で初の絵画展 個性あふれる34点

松本市の大名町通りにある老舗化粧品店・田立屋(大手3)で20日、今月に梓川中学校を卒業した原佑貴さん(15)の絵画展「イラストレーターYUKI個展」が始まった。小学生の頃から個性的な世界観を表現しており、初の個展として、描きためた作品から34点を飾っている。23日まで。
動物や人などをモチーフに不思議な雰囲気のキャラクターやカラフルな模様に仕上げている。主にペン画で、頭に浮かんだものを直感的にノートや紙に描き、色鉛筆や絵の具で色を付ける。「変な人に見えるように」と顔から飛び出しそうな大きな目、ギザギザの歯、角や羽を付けた自画像や、「数学の授業いやだなぁ」という気持ちをクレヨンのスクラッチ(ひっかき絵)で表現した作品もある。
幼い頃からよく絵を描いてきた。好きな漫画、ゲームのストーリーや人物、色使いに感化されて独特の世界を描くように。作品は600枚以上で、「気持ちを表現できるのが楽しい。友達や先生に面白いと言われてうれしい」と話す。
父親の影響で洋楽ロックを聞きながら没頭して描くことも多く「将来はストリートアートで街の壁に描きたい」と目を輝かせる。
母親が田立屋のスタッフである縁で「若い芸術家を応援しよう」と同店が個展を企画した。午前10時半~午後6時半。入場無料。