来年7月の全日本自転車選手権・MTB競技の2種目 安曇野市内のコースで 念願の初開催

日本自転車競技連盟は11日、安曇野市役所で記者会見し、来年7月の第39回全日本自転車競技選手権大会・マウンテンバイク(MTB)競技の2種目を安曇野市で初めて開催すると発表した。2028年に米国・ロサンゼルスで行われる夏季五輪につながる国内最高峰の大会で、市が堀金烏川に令和4年4月に開設した市MTBコースが会場になる。
クロスカントリーショートトラック(XCC)と、クロスカントリーオリンピック(XCO)が行われる。同連盟の理事でMTB部の坂井田米治・部会長は「各カテゴリーの日本チャンピオンを決める重要な大会。連盟として最も重要視している」と述べた。
市MTBコースはMTBアトランタ五輪代表の小林可奈子さん=穂高=が監修し、小林さんが代表理事を務めるMSJが指定管理している。同連盟と共同で記者会見した小林さんは「熱い戦いを通じて感動を届けたい。選手が全力を尽くして輝く瞬間が迎えられるように全力でサポートしたい」と語った。
同連盟によると、開催地はこれまで固定化していたが、競技の普及や開催地の地域振興に役立つ大会にしようと、2年前から開催地を公募している。坂井田部会長は安曇野市に決まった理由の一つとして「世界に近づけるコースにしたいという小林さんの熱意が大きい」と説明した。
大会に向けては、大会用のコース整備やスタート・ゴール地点になる啼鳥山荘前の道路拡幅などを行う。実行委員会の設立も予定する。太田寛市長は「大会を機にコースを一層多くの方に知ってもらい、利用してもらいたい」と期待した。