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松本国際・花村夏実さん 新体操の日本代表入り

花村夏実さん

 松本市を拠点に活動する新体操クラブ「WingまつもとR.G.」に所属する花村夏実さん(16)=松本国際高校2年=が、新体操日本ナショナル選抜団体チーム「フェアリージャパンPOLA」の21期メンバー(10人)に選ばれた。21期が初めて挑む世界大会・WCソフィア大会(ブルガリア、4日開幕)の団体出場メンバー(6人)に決まり「縮こまらず、やってきたことを全て出し切りたい」と力を込める。

 3歳で新体操を始めた花村さんは、高綱中学校時代に団体の日本代表として、アジアジュニア選手権と世界ジュニア選手権を経験した。世界水準を肌で感じ取りながら成長を続け、昨年9月と12月の2回のトライアウトを経て、見事に代表入りを果たした。
 花村さんを長く指導してきたWingの主任コーチで、国際審判員の鈴木あおいさんは「華があり、表現力豊かな選手」と評価する。「協調性があり、団体で踊る適性が高い」とも言い、日本代表での活躍に期待する。
 代表入り以降は都内のトレーニング施設でほぼ毎日、朝から晩まで練習に取り組んでいる。国内最高峰の選手たちと高度な表現に挑む中で、花村さんは「短期間で技術面、精神面の成長を感じている」と手応えを語る。
 一方、フェアリージャパンのトライアウトは毎年行われ、激しい競争を勝ち残らなければならない。それでも「表現の幅を広げ、やるべきことを一つ一つ重ねていく」と強い決意を口にし、3年後のロス五輪への出場、そして五輪でのメダル獲得を見据える。
 今大会は、その夢への第一歩となる。日本代表として確かな足跡を残すべく、これまでの成果を世界で示す覚悟だ。