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松本・里山辺のお船祭り おやはし練習に子ども真剣 

真剣におはやしの練習に取り組む子どもたち(薄町町会)

 松本市里山辺の須々岐水神社の春の例大祭「お船祭り」(5月4日と5日)に向け、氏子町会の小中学生がおはやしの練習に励んでいる。真剣な表情で太鼓の演奏に取り組み、完成度を高めている。

 薄町町会では24日夜、町会公民館に小学校4年生以上の子ども7人と、ボランティアの大人6人が集まった。子どもたちは1列に並べられた大太鼓、小太鼓の前に座ると、楽譜を時折確認しながら、大人が吹く笛の音に合わせて太鼓を打ち鳴らした。曲によっては大太鼓に合わせて金属製の打楽器「チャンチャン」も鳴らした。休憩中は学年関係なく遊び、練習の時間は真剣な表情で取り組んでいた。鎌倉結奈さん(10)は「昔の伝統に触れられて楽しい」と笑みを見せ、羽山颯紀さん(11)は「曲がたたけるようになると達成感がある」と話していた。
 同町会では、今年は1日約1時間半の練習を約10日間行い、6曲ほど取り組んでいる。指導するお囃子保存会の上條守さん(47)は「おはやしの練習と祭りが楽しい思い出になり、大人になった時に地元に戻ってきて船を引く側になってくれたらうれしい」と話していた。