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陸上自衛隊の活動紹介 松本駐屯地75周年記念行事

ボート体験をする来場者

 陸上自衛隊松本駐屯地(松本市高宮西)は19日、同駐屯地で創設75周年記念行事を開いた。今年のテーマは「共に」で、来場者と共に充実した時間を過ごそうと、活動紹介のパネル展示や観閲行進などの催しを用意した。市内外から8384人が来場した。

 記念式典では、3月に訓練中の事故で亡くなった隊員への黙とうが行われ、安全管理の徹底を誓った。同駐屯地司令・秋山伸太郎1等陸佐は式辞で、国内で相次いだ山林火災や異常気象、県内で震度5弱を観測した前日の地震などを挙げて大規模な災害が想定されるとし「厳しい教育訓練に励み、どんな任務にも即応、完遂し得る強じんな部隊を育成することが使命」と述べた。観閲式では、隊員約150人と、ヘリコプター2機、約60台の車両が参加し、来場者に各部隊が堂々とした行進を見せた。格闘訓練なども披露した。
 駐屯地内では、ボート体験や、木と木に結んで張ったロープを渡る「低所ロープ橋体験」などのコーナーもあり、来場者が次々と巡っていた。友人4人で訪れた平林怜頼さん(26)は「隊員と話もでき、毎日訓練していると聞いた。頼もしい」と話していた。