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一般車両通行止めの中房線 無料で送迎車運行 26日から崩落現場から登山口まで

 一般車両の通行止めが続く県道槍ケ岳矢村線(通称・中房線)の宮城ゲート―中房温泉区間(12・2キロ)について、安曇野市観光協会は25日、崩落箇所を除く全区間で交通手段を確保することを決めた。崩落箇所から中房までの約6キロは当面徒歩のみとしていたが、問い合わせが殺到したため対応を早め、26日から期間限定で無料の送迎車を運行する。
 中房線は県が25日から歩行者を時間規制で通行可とした。これに合わせ、市観光協会は26日から定期バスやタクシーを崩落箇所手前まで通行させると決定。しかし崩落箇所を徒歩で渡った先からの交通手段は未定で、中房登山口まで約2時間歩く必要があった。
 しかし、交通手段や所要時間などの問い合わせが相次いだため、協会は26日から大型連休最終日の5月6日までの予定で、崩落箇所西側から中房登山口まで無料の送迎車を往復させる。台数に限りがあり、定期バスの時刻表になるべく合わせる形で運行する。
 観光協会事務局は「登山客や温泉宿泊客の要望に応える形を考えた。例年より積雪が多いので注意して安全に山を楽しんでほしい」としている。