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引退のFDA4号機披露 松本空港でセレモニー 5月以降に一般公開

倉庫内に収められた機首を見学する親子ら

 昨年3月に運航を終えたフジドリームエアラインズ(FDA)の4号機の座席の一部を含んだ機首などが県営松本空港で一般公開されることになり、「お披露目セレモニー」が19日、同空港で開かれた。県、松本市、FDAの関係者と地元の小中学生らが除幕し、空港貨物倉庫に収められた緑色の機首が姿を見せた。5月以降に事前抽選制での一般公開を始める。
 昨年7月に同空港ジェット化30周年を記念し、FDAが県に寄贈した。式典でFDAの楠瀬俊一社長は「4号機は県、松本市、FDAの協力の象徴で、言うなれば私たちの子供だ。これからも末永く、皆さんに愛してもらいたい」と述べた。
 式典終了後に小中学生と家族を対象にした機内見学会があり、松本市里山辺出身のFDA整備士・井上寛人さん(31)らが案内した。芝沢小学校4年生の有馬臨君(9)は「操縦席に座るのは初めてで椅子の座り心地がよかった」と喜んでいた。
 4号機は平成22(2010)年に就航し、翌年からは松本市の初代観光大使として全国の空で松本のPRを担った。サッカーJ3松本山雅FCのクラブカラーと信州の山なみをイメージした緑色の機体が親しまれた。