人口減少対策 町に提言 南木曽中3年生 郷土思う

南木曽町の南木曽中学校3年生(47人)は14日、地域の人口減少やその対策について総合的な学習の時間で学んできた成果を「提言書」としてまとめ町に渡した。代表者4人が町役場に向井裕明町長を訪ね、地域の明るい未来に願いを込めた。
4班に分かれ、それぞれテーマを設けて学びを深め、A4用紙1枚ほどにまとめた。
空き家班は空き家バンクの掲載写真充実、人口政策班は町外に向けた情報発信の強化、観光・SNS班はキャッシュレス決済導入支援、町の消滅も見据えて考える班は中学生と町の対話の場づくりなどを提言した。
3年生は昨年12月、住民と一緒に地域を考える「町民大会議」を開いた。向井町長は、こうした中で出た声から、町の新年度予算案で情報発信分野を増額したことなどを伝えた。生徒たちの思いに感謝し「今後も地域に関心を持ち続けてほしい。頂いた声も生かし、町づくりに努める」と話した。
空き家班代表で訪れた原田杏海さんは「自分の住む町の課題などを見つめられた。将来まで活気があって、残り続ける町であってほしい」と願っていた。