ブドウ電飾 早春の街彩る 光学機器製作のジオワンデザイン 塩尻駅東口に10房設置

塩尻市のJR塩尻駅東口にあるブドウ棚に、ブドウの房をかたどったイルミネーション「ふゆみのり」がお目見えした。房も葉もなく、寂しい冬の風景を彩ろうと、松本市波田の光学機器企画・設計・製作のジオワンデザインが設置した。点灯は今月末までの夜間。
オレンジ色のピンポン球にLED(発光ダイオード)球を入れ、光を拡散する仕組みを仕込んで、光るブドウの粒を表現した。40個を一まとめにして房とし、10房をブドウ棚につるした。高級なシャインマスカットの大きさくらいだという。
14日午後6時に現地で点灯式があり、同社スタッフがスイッチを入れた。暖かみのある光がともると、見守っていた人たちから「きれいだね」という声が上がった。周囲の光を感知するセンサーで制御し、午後6時ころから翌日午前5時ころまで自動で点灯・消灯する。
同社の櫻井謙次代表(50)が大門に住んでいることから、ブドウ棚を設けている塩尻駅観光施設設置協議会にイルミ設置を申し出た。イルミ製作を体験するワークショップなども考えており、点灯を冬の恒例にして「みんなで増やしていきたい」という構想がある。
光は生き物が呼吸するように、ゆっくりと明るさが変わる。櫻井代表は「塩尻の景観はブドウ畑が魅力の一つだが、冬には寂しくなる。寒い期間に、温かい気持ちになってもらえれば」と話していた。