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お田植え祭り 豊作祈る 筑北・刈谷沢神明宮

雪玉を受けながら境内を練り歩く氏子

 筑北村坂北の刈谷沢神明宮で2日、県無形民俗文化財に指定されている伝統行事「お田植え祭り」が行われた。氏子が抱える黒い張り子の牛に、田畑が水で潤うよう願いを込めて参拝者が雪を投げつけ、五穀豊穣や子孫繁栄を祈った。

 牛を抱える太郎役、代かきの道具を持った次郎役を先頭に、白装束の氏子が「ボーボー」と牛の鳴き声をまねて境内を反時計回りに3回練り歩いた。1周回るたびに、氏子は「毎年、毎年、嫌でござる」とおなじみの口上を述べ、参拝者の笑いを誘った。
 氏子総代会長の堀田勇さん(84)は「天気と陽気に恵まれ、100人近くが集まってくれた。今までにないことだ」と喜び、「今年は豊作間違いないね」とほほ笑んだ。