安曇野市のシェアサイクル 本年度の利用は3965台 ロゲイニングアプリ好評で23%増
安曇野市観光協会は、本年度のシェアサイクルの利用実績をまとめた。実施期間の昨年4~11月の貸出件数は3965件で、前年より23・3%増加した。市内の拠点を巡り得点を競う「サイクルロゲイニング」の専用ウェブアプリの運用を始めたことなどの効果もあり、利用の増加へとつながった。
事業は7年目で、貸し出し・返却ポートは19カ所、用意した電動アシスト付き自転車は59台(Eバイク4台を含む)で前年度と同じだった。ただ、ポートの場所は再編し、JR柏矢町駅前が新設された。
ポート別の貸し出し回数は、1位がJR穂高駅前で968件、2位が大王わさび農場で595件、3位がJR豊科駅前で266件だった。
観光協会によると、全国的に都市部のシェアサイクルは平均利用時間が30分未満だが、安曇野市では1時間を超えており、事業目的である長時間広域周遊に結びついている。利用者の国別の統計はないが、外国人客の利用も伸びているという。
3年度から、観光施設や飲食店、公園などにポイントを割り振り、巡った地点の総得点を競う「サイクルロゲイニング」を実施しており、昨年6月にはロゲイニング用ウェブアプリの運用も始めた。
休憩や観光案内に協力する飲食、小売店など「サイクリングオアシス」も約60カ所に上る。観光協会は「市民や事業所の協力もあり、シェアサイクル事業の知名度が上がったことが、利用増へつながった」と分析している。