ネイチャー甲子園 準V 青峰高の森さん、小原さん 木曽の自然 豊かさPR

全国の高校生を対象とした「第2回『地域の自然』甲子園」(通称ネイチャー甲子園)で、木曽青峰高校(木曽町)森林環境科2年の森飛翔さん(17)と小原寛大さん(17)が「準グランプリ」を獲得した。里山の自然や住民の営みにじっくりと向き合って撮影した動画が評価されての全国2位だ。2人は「木曽の自然の豊かさをPRすることができた」と喜んでいる。
ネイチャー甲子園は、身近な自然や生き物、なりわいに理解を深めて紹介するコンテストで、国際花と緑の博覧会記念協会(大阪市)などが主催する。「動画クリエイト」と「生きもの調査」の2部門があり、2人が出場した動画部門には全国から53件の応募があった。
作品は昨年5~9月に撮影した。約5分の動画に農作業風景や豊かな生態系の四季折々の『変化』を盛り込んだ。BGMは入れず、字幕も最低限に抑え、カエルの鳴き声や水のせせらぎ、自然の美しさなどを際立たせた。
1次審査を経て勝ち進んだ決勝大会が9日に大阪市であった。プレゼンテーションで2人は「動画を通じて里山の魅力を伝え、自然と人々が共生する未来をつくっていきたい」と訴えた。
2人は昨年5月、校内に里山同好会を立ち上げて活動する。同好会長も務める森さんは「1年間頑張って撮影した成果が実った」と喜び、小原さんは「他校の発表に刺激を受けた。自分たちもまだまだできると感じた」とさらなる意欲に燃えている。