松本・上土 復活映写機でフィルム映像の魅力実感

松本市大手4の上土シネマミュージアムで15日、35ミリフィルムの映写機による上映が行われた。約40人が小ホールのスクリーンを熱心に見つめ、フィルムによる映像の魅力に触れた。
平成20(2008)年に閉館した映画館・上土シネマをミュージアムとしており、小ホールの映写機1台を修理して使えるようにした。この日は映画館用のコマーシャルなどのフィルムを上映した。
フィルム映像を初めて見た松本大学総合経営学部4年生の平泉温海さん(22)は「滑らかで陰影もしっかりあった。フィルム映像の別の作品を見て、デジタルとの違いを確かめたい」と関心を示していた。
上土商店街振興組合が主催したシネマ・トークショーの一環で行われた。上土シネマミュージアムの三村晃代表理事は「小中学生にはフィルム映像を見たことのない子がいるのでは。子供たちに来て見てもらうことも考えていきたい」と話していた。