「卒業式を華やかに」 筑北や麻績で桜の花木出荷始まる

筑北地域で今冬も、卒業式など春の式典を華やかに彩る桜の花木の収穫・出荷シーズンを迎えた。中山間地の特性を生かした筑北・麻績両村の特産で、生産者が大きく成長した桜の木を伐採し、出荷に向け仕分け作業に追われている。
元筑北村地域おこし協力隊で花木生産者の市川満久さん(34)は、点在する畑で5年間育てたケイオウザクラやヒガンザクラを伐採し、筑北村坂北仁熊のハウス内で仕分けている。枝木を剪定はさみで長さ140センチ、80センチ、60センチの3種類に切り分けて束ね、気温を20度台に保温した区画に運び入れた。木々は花芽の成長具合を調整しながら主に中京方面へ出荷する。一部は2月上旬から地元の道の駅さかきたの「坂北やさいBOX」でも直売する。
独立して4年目の市川さんは、今冬が協力隊時代の研修中に自ら植樹した桜の収穫・出荷といい「来年はもっと出荷量を増やせそう。ようやく軌道に乗りそうだ」と感慨深げだった。