朝日村長と住民との対話20回 歩調合わせて村づくり

朝日村の小林弘幸村長と村民が対話する「融和集会」が1月30日、村役場で開かれた。村民と歩調・ベクトル(方向性)を合わせた村づくりを目指し令和5年6月から役場や各区の集会施設を巡回して月1回開き、今回で20回目を数えた。
村からは小林村長、越川豪副村長、百瀬司郎教育長、課長級職員らが参加。村政の現状や課題、進行中の重点事業の報告を行った後、参加者の質問に答えたり、雑談をしたりしてざっくばらんに対話する形で進めている。
20回目の集会では村が8年4月開業を目指す公設民営の医療機関「あさひ診療所」、脱炭素推進、村内のスキー場の運営などが話題に上った。「車で移動すればそう遠くない近隣自治体に医療機関がある中で、村内に医療機関が必要な理由はどこにあるか素朴な疑問」との質問に対し、小林村長は「急な発熱や体調不良の時にすぐに駆け込めるかかりつけ医の存在は、安心安全な暮らしに欠かせない」と答えた。
3年前に都内から移住し6回ほど集会に参加した平野圭二さん(68)=西洗馬=は「村のいろいろなことが勉強になり理解も深まる。知っておくことは一村民として村の今後を考える時の判断材料にもなる」と話す。
今後も継続する計画で、小林村長は「村民といろいろなことが共有できている。区より細かい地区や常会単位の開催など、趣向を変えながらやっていきたい」と話している。参加・傍聴は自由にでき、次回は22日午後7時から入二区の御道開渡公会所で開く。