松本市副市長に伊佐治教育長 市長意向 宮之本氏の後任で
松本市の臥雲義尚市長が、副市長に教育長の伊佐治裕子氏(64)=南松本1=を起用する意向を固めたことが3日、関係者への取材で分かった。副市長は現在2人体制で、昨年9月に再任された民間出身の宮之本伸副市長(59)の後任となる見通し。市は18日に開会する市議会2月定例会に人事案を提出する方針だ。
伊佐治氏は松本県ケ丘高校、立教大学文学部卒。昭和58(1983年)に市職員になり、教育政策課長、こども部長、総務部長などを歴任した。令和3年4月に、教員経験者でなく、かつ女性初の市教育長に就任し、現在2期目。子どもを主人公に位置付ける市の教育方針を示した教育大綱の策定や、課題解決型学習に取り組む小中学校を支援する「リーディングサポート事業」の導入に携わった。
伊佐治氏の教育長の任期は9年3月31日までだが、関係者によると、臥雲市長と教育委員会に今年3月末付での辞表を提出、受理された。副市長2人のうち、もう一人は市職員出身の中野嘉勝氏(60)で、2人とも市職員出身となる。臥雲市長は再選を果たした昨年3月の市長選で、副市長に女性を起用することを公約に掲げていた。