政治・経済

消防団、女性入りやすく 松本で初講習

意見交換する女性団員ら

 松本市消防団は2日、同市島内の市消防団トレーニングセンターで、女性団員を対象に講習会を開いた。全国的に消防団の担い手不足が課題となる一方で女性は増加しているとし、在籍中の女性団員が活躍しやすく、女性の入団が進む環境づくりを考えようと初めて企画した。21人が集まり、消防団の役割を再確認しながら意見を交わした。

 グループワークとして、入団のきっかけや活動への理解度・意欲、入団後に感じたこと、理想的な組織の在り方などを語り合った。きっかけでは、地元に戻ったり、子育てをしたりする中で「地域の人とつながりを持ちたかった」という意見や「火災時に何もできなかった」悔しさなどが挙がっていた。
 入団2年目の田中真衣さん(26)=松本市大村=は、女性団員と会う機会は少ないといい「先輩方の話が勉強になる。もっと同世代の女性が増えてくれたら」と話していた。
 約1700人が所属する市消防団の女性割合は4%程度で、国は将来10%、当面5%の目標を掲げているという。宮坂明直団長は「女性団員が居心地良く、やりがいを感じられるようにもっといい環境をつくっていきたい」と話していた。