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遊べる木工品が新登場 塩尻の県林業総合センター森林学習展示館 セミナー受講者が手作り

乗って遊べる木舟

 舟も、マレットゴルフのスティックも球も、みんな木でできています―。塩尻市片丘の県林業総合センター森林学習展示館に自由に使って遊べる木工品が新たに加わった。センター主催の森林・林業セミナーの受講者11人が昨年12月に、構内で育つさまざまな木を材料にして作った。

 30日間にわたる入門講座の集大成として製作した。男性2人が手掛けた長さ約2・5メートル、幅約50センチの舟は、松くい虫被害で枯れたアカマツでできている。丸太をチェーンソーで削り、表面のささくれだった部分を電動研削機で丁寧に取り除いて、安全な乗り物に仕上げた。櫂は、白くてきめ細かい木目のミズキで作った。
 アカマツで作った室内用のマレットゴルフ用具や、桜の根元のごつごつとした形状を生かして作ったパズルなどもある。
 林業総合センター指導部担当係長の原野憲穂さんは「受講者たちが3日間をかけて、子供たちが遊べる物を作った。ぜひ使って楽しんでほしい」と来館を呼び掛けている。