連載・特集

2025.2.6 みすず野

 一年を通して、毎日何かの記念日、あるいは何かの日になっている。語呂合わせでたとえば3月3日が「耳の日」だったり、6月4日が「虫歯予防デー」だったりする。今月だと、2をにゃんと読んで22日が「にゃん、にゃん、にゃん」で「猫の日」だとか◆きょうは違う。「海苔の日」だという。日本初の体系的法律の大宝律令には、29種類の海産物が租税として納められたとあり、うち8種類が海藻で、その中の一つに海苔があった。大宝律令が施行された大宝2(702)年1月1日が西暦だと2月6日になるため、全国海苔貝類漁業協同組合連合会が「海からの贈り物である海苔に感謝を込めて」昭和41(1966)年に定めたと組合のホームページにある◆海苔そのものが主役で、ばりばり食べるような食べ方は思いつかないが、朝食の海苔、ふりかけ、海苔巻き、おむすびなどどれもうまい◆思い出すのは高校時代の弁当。級友がアルミの弁当箱に海苔を敷き詰めた弁当を毎日持ってきた。しかも海苔は2重だった。なんともうまそうだったが見た目が気に入らず、自分の弁当には敷かなかった。こんなささいなことが懐かしい。