松本市のあがたの森通り 県と市が再整備検討 アンケート、WSの声反映

県と松本市は、松本駅(深志1)とあがたの森公園(県3)を結ぶ「あがたの森通り(駅前大通り)」の再整備の検討に着手する。市は令和5年3月に策定した「松本まちなかグリーンアクションプラン」で通りを新たなシンボルストリートと位置付け、歩道環境の整備や緑化を掲げた。この計画を受け、通りを管理する県が市と連携し、歩きやすい「ウォーカブル」な空間を目指してアンケートやワークショップ(WS)を行う。
あがたの森通りは延長約1・4キロで、松本駅から「市民芸術館西」交差点までの約700メートルは国道143号、「市民芸術館西」からあがたの森公園までは県道松本塩尻線となっている。3桁国道は県の管轄のため、通り全体の管理者は県となる。
県は7年度末に、あがたの森通りの再整備計画の指針となる「駅前街路空間再整備計画」を策定する予定で、アンケートやWSで得た意見を計画に反映させる。このほど始めたアンケートは23項目あり、通りの利便性や将来どのような空間にしたいかを尋ねる。通学で通る高校生にもアンケートを取り、若者の意見を生かす。
沿道の商業者や住民らが参加するWSは3月から4回ほど開く。
県松本建設事務所計画調査課の長崎宏昭課長補佐は「通りをより良い空間にするため、市民の具体的な声を募りたい」と話し、市都市計画課は「市も公式LINEでアンケートを案内するなど、全面的に協力していきたい」と話している。
アンケートの回答はQRコードから。25日まで実施する。