2025.2.4 みすず野
地元で音楽活動を続けている人を何人も取材してきた。さまざまなジャンルで、好きな音楽に打ち込む姿を伝えようと、取材を重ねた人もいた。音楽への深い思いを誰もが熱心に語ってくれた◆先週はそんな紹介記事が2本載っていた。ひとつは活動50年の歩みをCDに収めたフォークデュオ「万華鏡」のベストアルバム制作と、その記念コンサート開催を伝えた。昭和53(1978)年には有料のコンサートで、当時の松本市民会館に1000人を集める人気だったという◆もうひとつは、安曇野市で活動している丸山謙一(マルケン)さんのCD制作を紹介。オリジナルのカントリーブルース10曲を収めているというので、早速入手して聴いた。ギター1本で歌っている◆ジャケットで手にするギターは米国の黒人おじいさんブルース歌手、ミシシッピ・ジョン・ハートと同じメーカー製だ。流麗なフィンガーピッキングで知られるが、丸山さんにもそんなスタイルの歌がある。アルバムタイトルの「南豊科駅南」は「午前6時/南豊科駅南/いつも二人で歩く」と歌う。きっとこれからずっと聞き続けるだろう。安曇野に吹く風のようだ。