2025.2.13 みすず野
「河川渓流釣り」という大きな見出しで、昨日の紙面に釣り解禁の広告が載っていた。いつの間にか2月中旬。もう今年の渓流釣りが始まる。魚の写真とともに掲載された各漁協の案内をじっくり読んだ◆「以前は渓流釣りが禁漁になるとすぐに、さて来年はどこへ行こうかとドンヨクに考えたものだったが、いまやシーズンが始まる頃に、さて今年はどこへ行こうかと、遅ればせながら考えるのである。そして、行きたい川を思い浮かべるとともに、そこにいる釣りの友人のことを、どうしているかと懐かしく思い出す、という寸法なのだ」(『約束の川』ヤマケイ文庫)。筆者は文芸評論家の湯川豊さん◆そんな釣りの友人はつくることができなかった。釣りを一から教えてくれた人は、遠くへ行ってもう何年もたつ。道具や釣り方も少しずつ変わっているようだ◆解禁日は16日と3月1日。イワナ、ヤマメ、アマゴ、ニジマスという片仮名が並ぶと、忘れていた情熱のようなものが少し騒ぐ。暖かくなったら、試してみたいと思っている釣り方に、今年こそ手を付けてみようか。それまでは釣りの名著も紹介している前書を読み込んで。