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学んだ日本語でスピーチ 外国籍の安曇野市在住者13人

会場からの質問に答える外国籍の発表者たち

 外国籍の安曇野市在住者による「日本語deスピーチ大会&対話会」(あづみの国際化ネットワーク主催、市民タイムスなど後援)が27日、豊科交流学習センター・きぼうで開かれた。13人が一生懸命に習得した日本語で体験を語り、会場から大きな拍手を浴びた。
 フィリピンから来た明科中学校3年生・平林ジョンルイさん(14)は、故郷の豚の丸焼き料理「レチョン」が大好物で、祝いの席で食べることを紹介した。インドネシア籍のシャフィさん(25)は「お金をためて故郷でヤシ畑を手に入れ、ヤシ油を日本へ輸出するのが将来の夢だ」と語った。
 介護施設や自動車整備工場などで働く技能実習生たちは、「高齢者の方の優しい言葉が支え」「休日はフットサルを楽しんでいる」と職場や生活の様子を話した。文化や習慣が違う中、市内の日本語教室で真剣に学び、前向きに暮らしている様子がうかがえた。
 会場では約60人の市民がスピーチに耳を傾け、対話会では「日本語は難しいか」「日本文化で好きなところは」といった質問があった。発表者たちは「日本語は漢字と文法が難しい」「日本の着物や花火、お祭りが大好き」と答えていた。
 主催団体によると、市内には38の国・地域から来た外国人が約1600人いる。