親子3人空手で切磋琢磨 安曇野市・公和館犀龍会道場の小林さん親子

安曇野市穂高の空手道場・公和館犀龍会道場の小林智代美さん(45)=穂高有明、双子で穂高北小学校4年生の賢侑君(9)と美侑歩さん(9)の親子3人が、全国や北信越の大会で活躍している。智代美さんは、日本空手協会主催の世界空手道選手権大会(25日開幕、群馬県)の熟練者女子形の部に出場が決まっており、「頑張る母の姿を見せたい」と稽古に励んでいる。
地元出身の智代美さんは小学1年で空手を始め、中学時代は形で全国優勝、組手で全国準優勝、松商学園高校の空手部員としてインターハイ出場などの実績がある。高校卒業後は競技から離れていたが、4年前に子どもと一緒に再開した。
昨年秋の熟練者全国空手道選手権大会で、40代女子形の部で3位に入り、世界大会への出場を決めた。道場長の鈴木尚登さん(66)は「最近は肩の力が抜け、下半身で動けている」と評価する。
子どもたちも母の姿を見ながら、切磋琢磨している。8月の小中学生全国空手道選手権大会では、賢侑君が小学4年男子形の部で6位に入賞、美侑歩さんは小学4年女子形の部でベスト32に入った。昨秋は、北信越大会で美侑歩さんが優勝、賢侑君が準優勝した。
道場代表の鈴木将登さん(38)は「2人とも自主的に稽古に取り組む姿勢が素晴らしい」とたたえる。週3日の道場での稽古に加え、自宅での練習も毎日欠かさない。賢侑君は「全国優勝したい」、美侑歩さんは「全国大会でメダルを取りたい」と目標を掲げる。
世界大会に臨む智代美さんは「体の切れ、スピードもだいぶ戻ってきた。先生たちや家族への恩返しになるような試合をしたい」と意気込んでいる。