万が一に「リビングウィル」 生坂村が希望者に配布

生坂村は、命に関わる大きな病気やけがに備えて自身の治療や延命について考えを書面に記しておく事前指示書「リビングウィル」を作成した。村内で希望者に配布を始め、記入サポートも行っている。
A4判表裏3枚の書面で、がんなどの重大な病気が見つかった際の告知や、延命治療の方針、終末期の療養、要介護となった場合の希望など多岐にわたる意思をチェックシート方式で記入できる。高齢者夫婦の世帯などを想定し「本人が介護者の場合、残された要介護者をどのようにしてほしいか」を問う自由回答の記入欄もある。希望する村民は村健康管理センターで入手できるほか、郵送でも受け取れ、記入について相談も受けられる。
高齢社会の中、個人の意思が尊重され心穏やかな人生を過ごすための取り組みで、塩筑医師会が作成した指示書を基に改訂した。保健師の藤岡好美さんは「一人一人の気持ちを大事にするお手伝いができれば」と話している。
問い合わせは村健康管理センター(電話0263・69・3500)へ。