連載・特集

2024.10.16 みすず野

 きょうの12面から14面まで、小紙などが加盟する日本新聞協会が定めた新聞週間(15~21日)の特集が載る。新聞についてのインタビューや、配達に携わる人の紹介などがあり、毎年楽しみに読んでいる◆協会が募集した「新聞配達に関するエッセーコンテスト」の大学生・社会人部門で入選した松本市会田の宮川みさ子さん(70)の作品「夫の残した軽トラで」を読む。「満天の星の朝は、心がパァと明るくなり、大雨の朝は、暗くて重い気持ちになる」という文章に思わずうなずいた◆高校生の2年半、新聞配達をした。自転車と徒歩で1時間かからなかったと思う。受け持ちは宮川さんの57軒より少し多かった。ただ、毎朝なかなか起きられず「満天の星」を眺めた記憶はない。雨の朝は本当に嫌だった。新聞をぬらさない工夫をいろいろ考えたことはよく覚えている◆毎朝届く新聞を手にする度に、天候が気にかかる。最近は雨の日だと新聞がぬれないよう包装されている。少しぬれている朝は、配達中に降りだして困ったのだろうなと心配になる。「新聞配達の日・新聞少年の日」は週間中の日曜日。今年は20日。毎日ありがとう。