上松駅前に憩いの場 完成 旧役場庁舎跡地を活用 無料駐車場も14台分備える

上松町駅前通りの町役場旧庁舎跡地に今月、親子や高齢者、観光客らの憩いの場となる「えきまえホッと広場」が完成した。町中心部の駐車場不足の課題に対応し、貸し切り利用で小規模な催しができるなど多目的な空間に生まれ変わった。
コンクリート舗装された広場には、日よけとなるあずまやとテーブル、ベンチ、水飲み場を設けた。駅前の商店や公共施設を訪れる際に気軽に利用できるよう無料の駐車場(14区画)も備えた。広場の東端には旧庁舎入り口付近にあった塀を残した。面積は約630平方㍍。
旧庁舎の解体を含めた工事は昨年3月ごろに始まり、今年8月に広場が完成した。広場の名称は昨年公募し、場所の分かりやすさに加え「ほっと一息つける場所」などという願いも込めた町民2人の案を一つにして名付けた。
町総務課の上小路俊征課長補佐は「イベントなど特定の日の駐車場問題を解消しながら、駅前の振興を図れたら」と話している。
貸し切り利用時に収益が生じる場合などは利用料(一部貸し切りが1時間当たり500円、全面貸し切りが同1000円)がかかることがある。問い合わせは町総務課(電話0264・52・2001)へ。