大桑村長に坂家氏 初当選 無投票 12年ぶり 現村政を継承

任期満了に伴う大桑村長選挙が24日、告示された。新人の前村議会議員・坂家重吉氏(72)=長野、無所属=のほかに届け出がなく、坂家氏が無投票で初当選を決めた。村長選の無投票は平成24(2012)年以来、3期12年ぶり。
坂家氏は長野の村商工会館で第一声を上げた後、選挙カーで村内全域を遊説した。午後5時に無投票当選が決まると、同会館で報告会を開き、支持者ら約70人と万歳三唱をして喜びを分かち合った。「責任の重さをひしひしと感じる。皆さんの声を積極的に聞き、わいわいと話し合って一緒に村づくりをしたい」と決意を述べた。
坂家氏は8月上旬、「安定した村政運営のため、長年村の仕事をしてきた自分が頑張りたい」と立候補の意思を表明した。同月下旬に村議の辞職願を提出。9月には村内3カ所で住民と村づくりの意見を交わす懇談会を開き、出てきた声も基に、子育てや福祉の充実、産業振興、移住・定住策や防災対策の推進を重点とする政策を掲げた。