地域の話題

演技堂々と 会場沸く 上松・諏訪社例祭 芸ざらい

5年ぶりの上演となった芸ざらい。堂々とした演技に会場が沸いた

 上松町上松の八幡宮で5日、伝統の「芸ざらい」が披露された。新型コロナウイルスの影響から5年ぶりの上演で、地元住民でつくる祭典団体・上若連の男衆が、地歌舞伎と獅子が女形となる獅子狂言の計5演目を演じた。大勢の住民らが観劇し、境内は活気に満ちた。

 諏訪神社(上松)例祭の前夜に催される行事で、境内の舞台で「佐倉宗五郎 子別れ之段」などが披露された。5人の悪党が口上を述べる「白浪五人男」では、衣服や化粧できらびやかな格好をした演者が勇ましく見えを切ると、会場から大きな声援が上がり、おひねりが飛んだ。
 地元の男性(71)は「多くの住民が楽しみに待っていたと思う。にぎわいがありいいし、伝統が続いていってくれれば」と話した。
 例祭は6、7日に行われ、神楽や獅子舞が地域を巡る。