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安曇野市と江戸川区 友好都市50周年 20、30代の若者が燕岳登山で絆強める

記念写真に納まる安曇野市と江戸川区の若者たち。右奥に燕岳の山頂が見える

 安曇野市と東京都江戸川区の友好都市提携50周年を記念して5~7日、「穂高荘・燕岳登山ツアー」が行われている。両自治体から20、30代の若者25人が参加し、同市穂高有明にある江戸川区立の宿泊施設・穂高荘で交流を深め、北アルプス・燕岳(2763メートル)に登って絆を強めた。

 初日は穂高荘に宿泊し、6日は早朝から穂高有明の中房登山口から山頂を目指した。登山初心者も多く山岳ガイドや市職員がサポートし、励まし合いながら全員が無事登頂した。江戸川区の会社員・佐々木美友さん(23)は小学生の時に交流事業に参加し、同市でキャンプをした経験が忘れられず、区広報紙の募集に応じた。山頂付近の花こう岩を「想像していたより白いな」と眺めていた。
 安曇野市の団体職員・木下佳大さん(24)は「首都圏は米不足が深刻だという話題で昨夜は盛り上がった。きょうは中学生の時以来の登山だったが、みんなと頂上に立てて気持ちいい」と北アルプスの山並みを見渡した。
 宿泊先の燕山荘前では、全員で「安曇野・江戸川・わさびー」と大きな声を上げ、燕岳を背景に笑顔で記念写真に納まった。当初はぎこちなさそうにしていた参加者だが、登山を通してすっかり打ち解けた様子だった。
 市の担当者は「若い世代が絆を強め、これからも長く両自治体の交流が続いてほしい」と願っていた。