地域の話題

夏休みの昼食を地域が支援 朝日でカレー大作戦

地域の人と一緒にカレーを味わう児童たち

 地域の団体や飲食店が手作りしたカレーライスをみんなで味わい、子育てを応援する地域づくりを目指す朝日村の事業「カレー大作戦」は今夏、夏休み中の子供たちの昼食支援に力を入れた。休み中、昼食作りに追われる家庭のサポートにつなげようと、昨年度より回数を増やして7月下旬~8月に全3回実施。児童たちが特製メニューを味わい、地域の人と交流を深めた。

 わくわく館の放課後児童クラブ、特別支援のにじいろキッズを利用する朝日小学校の児童たちを対象に実施。3回目の21日は、村内の飲食店「馳走よしひら」が、から揚げ、トウモロコシ入りご飯、夏野菜の豚汁などを用意し、児童約100人と作り手・ボランティアら約20人がにぎやかに味わった。何度もおかわりし、おなかいっぱい食べる児童もいた。
 初回の7月31日は西洗馬三ケ組の地域サロン「さんがサロン」のスタッフが夏野菜をたっぷり使ったカレーを、2回目の8月8日は「居酒屋かっぺ」が特製チキンカレーを提供した。作り手が子供たちのために準備したメニューは「おいしい」と毎回好評で、6年の上條夏美さん(11)は「いろいろなメニューがあって楽しい」と感謝しながら味わった。
 昼食前には、地域の高齢者とのレクリエーションや、防災講座などを行い、多様な体験を盛り込んだ。村教育委員会の委託で事業を運営する村社会福祉協議会は「子供たちの喜ぶ顔が作り手のやりがいや充実感につながっている。これからも地域の力を子供たちに届けていきたい」としている。