前夜祭 節目告げる調べ 木曽音楽祭 きょう開幕

50回の節目を迎える木曽音楽祭の開幕を翌日に控えた22日夜、前夜祭コンサートが木曽町中学校体育館で開かれた。国内外の第一線で活躍する演奏家の表情や手元が見える距離で演奏を楽しめるのが魅力で、会場に集った約250人が心にしみわたる音色に浸っていた。
アルプホルンが開演を告げ、少人数編成の室内楽の伸びやかな生演奏に、クラシックを愛する大人から子供までが聞き入った。何回も足を運んでいる着付け師・水野陽子さん(64)=福島=は半世紀を歩んだ音楽祭に関して「大変だと思うけれど、これからも続いてほしい」と願った。
9回目から出演しているクラリネット奏者で、ミュージック・ディレクターを務める山本正治さん(74)=東京都=は「毎回演奏を積み重ね、大きな節目を迎えられた」と話し、「これからは若い人に興味を持ってもらえたらうれしい」と見据えた。
音楽祭は23~25日に日義の木曽文化公園文化ホールで開かれる。入場料は一般5000円。問い合わせは音楽祭実行委員会事務局(電話0264・21・1222)へ。