宗賀児童館が小学校に移転 子供たちが改修工事見学

塩尻市の宗賀児童館は建物の老朽化に伴い、そばにある宗賀小学校の校舎内に移転整備する工事が進められている。新施設は南東側の教室棟2階の3部屋を改修して、10月に利用が始まる。児童館を利用する1~6年生の児童23人が20日と21日、工事現場を見学した。
新児童館では、ヘルメットをかぶった子供たちが現場責任者の案内で、大工や塗装業者ら職人が作業する様子を見た。室内に施すカラマツやヒノキなど異なる種類の木板の香りをかぎ、壁に触れた。外階段を上がった玄関に、赤色の屋根が付く説明も聞いた。4年生の中沢結菜さん(9)は「新しくなるのはうれしいし楽しみ」と期待した。
子供たちは現在の児童館との別れを惜しみ、感謝の気持ちを込めて、屋内の壁などに絵を描いて思い出づくりをしている。同・竹下陽茉莉さん(9)は「今の児童館がなくなるのは寂しい」と話した。
市教育施設課によると、新児童館の床面積は約370平方メートルで、現在の施設よりやや狭くなる。現在の児童館は木造平屋で昭和47(1972)年度に保育園として建てられ、平成16(2004)年度から児童館として使われてきた。昨年度に実施設計をし、今年6月に工事が本格化した。
現在の児童館は解体し、跡地は小学校と児童館の共用の駐車場になる。事業費は全体で8305万円。