ブラインドフットボールの平林太一選手表敬、メダル決意

8月28日にフランス・パリで開幕するパラリンピックに視覚障害者のブラインドフットボールの日本代表として出場する、松本山雅B・F・Cの平林太一選手(17)=松本美須々ケ丘高校3年=が25日、出身地の生坂村を表敬訪問した。同級生や村の子供たちなどからビデオメッセージが届けられ、平林さんは小学校2年生まで過ごした村に「メダルを持って帰りたい」と決意を述べた。
藤澤泰彦村長、上條貴春教育長、牛越宏通副村長らが出迎え、平林選手は「日本代表になる夢はかなえた。次はメダルを取りたい。支えていただいている全員の思いを背負い、全力でプレーしたい」と抱負を述べた。藤澤村長は「保育園の頃の姿を少し覚えている。村出身の選手がパラリンピックに出場するのは大変名誉なこと。エースストライカーとして練習の成果を発揮してほしい」と激励した。
平林選手は小学校2年生まで生坂小と県松本盲学校(松本市旭2)の両方に通っていて、生坂小の同級生たちの応援メッセージに「今年一番恥ずかしくて、一番うれしかった」と笑顔をはじけさせた。プレー中は自分の太ももをたたいた音の反響で相手選手の位置を把握していることも披露し、「注目して見てもらえれば」と話していた。
ブラインドフットボール日本代表は9月1~3日に、グループリーグのコロンビア、モロッコ、アルゼンチンと対戦する。3試合とも日本時間の夜のゴールデンタイムに行われるため、村はパブリックビューイングを行いたい考えだ。
平林選手は25日に松本市も表敬訪問した。