教育・子育て

深志高2年の狩野慧志さん 国際数学五輪で金メダル

目標だった金メダルを手にする狩野さん

 松本市の松本深志高校2年の狩野慧志さん(16)=松本市寿北3=が、英国のバースで15日から21日まで開かれた国際数学オリンピック(IMO)で、609人中4位の好成績を収め、見事、金メダルを獲得した。狩野さんは「満点ではなかったのが若干悔しいけれど、一応満足」と話している。

 16日と17日の2日間で代数、組合せ、幾何、整数論の4分野の全6問を解いた。2日間終わった時点で「全問正解できた」と思うほど手応えを感じたという。成績は3問目が2点だった以外は、満点の7点を取った。満点に届かなかった3問目は得意の組合せの問題だった。「考え方は合ってたけれど、記述が甘かった。それでだいぶ減点された」と省みる。
 108カ国から数学が得意な若者が集まり、交流も深めた。台湾チームとボードゲームを楽しんだり、香港の選手が作った数学の問題を誰が一番早く解けるかを対戦したりと和やかな時間も過ごせた。「数学が好きで得意という共通の趣味の人たちで交流できるのが楽しい」と話す。 
 IMOは昨年初出場し、銀メダルだった。狩野さんは「来年こそは満点を取りたい。記述が厳密に書けるようになりたい」と目標を定める。卒業後は「大学で数学をやりたいと思っている」と話している。