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御嶽・八丁ダルミ 規制解除 噴火10年 夏山シーズン本番

王滝頂上(右奥)から尾根筋「八丁ダルミ」を経て剣ケ峰に立った登山者(19日午前8時半ころ)

 王滝村は19日、御嶽山(長野・岐阜県境)の王滝口登山道の王滝頂上(2936㍍)~八丁ダルミ~山頂・剣ケ峰(3067㍍)と、途中で分岐して木曽町側の黒沢口登山道に至る二ノ池トラバースの立ち入り規制を解除した。両区間への立ち入り禁止が解除されるのは、平成26(2014)年の噴火災害後では、昨季に続き2季目。噴火災害から9月で10年を迎える御嶽山に本格的な夏山シーズンが到来した。

 午前8時、王滝頂上や剣ケ峰など3カ所で、登山道をふさいでいたロープが外された。王滝頂上から八丁ダルミに入り、友人と二人で剣ケ峰に登った埼玉県三郷市の会社役員・鈴木康太郎さん(37)はまず、山頂直下の慰霊碑に手を合わせた。「安らかにお眠りください。同じようなこと(災害)が起きないようにとの思いを伝えました」と話していた。
 今季の解除は10月16日まで。当初は今月10日に解除する予定だったが、二ノ池トラバースに雪渓が残っていたため見合わせていた。