政治・経済

雑草イネの混入防止に力 麻績・筑北でパトロール

雑草イネを抜き取って確認する関係者(麻績村)

 コシヒカリなどのイネに混ざって水田で育つ雑草イネ(赤米)の抜き取りパトロールが9日、麻績村と筑北村で行われた。村の関係者らが参加し、県松本農業農村支援センター職員の助言を得ながら各地を巡って雑草イネの抜き取りを実践。見分け方や対策について情報共有した。

 午前中に麻績村、午後に筑北村でそれぞれ実践した。麻績では同センター、JA松本ハイランド、村農業委員、村議会議員ら10人が参加。雑草イネの繁殖が確認されている4カ所を巡った。抜き取った苗の根に残っているもみの黒さで判別できる雑草イネは、田植え機の出入りに紛れて持ち込まれやすいといい、参加者は水田の出入り口や条間の苗を抜き取り確認していた。
 雑草イネの米はコシヒカリに混入することで品質の評価を低下させるといい、筑北地域で毎年この時期にパトロールを実施している。麻績村農業委員会の塚原茂樹会長は「雑草イネの混入は米の信頼低下にもつながる。当事者として問題を共有していければ」と話していた。