安曇野生まれの夏秋イチゴ 名称は「あまあづみ」に決定

安曇野市堀金烏川の農業・堀井勇司さん(43)が開発した夏秋イチゴの新品種の名称が「あまあづみ」に決まった。市役所で11日にお披露目会があり、堀井さんや名称を考案した穂高西小学校4年生・原優真君(10)、原君のクラスメートらが発表した。「あまあづみ」は爽やかな甘さと香りが特徴で、市内外に広く愛されるイチゴとなるよう願った。
市農業再生協議会が4月15日~5月15日に名称案を募集し、43都道府県から1255件の応募があった。「あまあづみ」は、▽安曇野らしい▽平仮名で親しみやすい▽特徴の甘みが伝わる―の3点が高く評価され、生産者やパティシエ、市職員ら計6人による選考委員会で名称に選ばれた。
お披露目会では、名称のパネルが掲げられた。堀井さんは「すてきな名前を付けていただいた。夏秋イチゴはケーキにのっているのが主流だが、『あまあづみ』はそのままでもいける。安曇野に来てこの地で食べてもらえれば」と喜んだ。試食もあり、原君は「他のイチゴより甘い」と話していた。
「あまあづみ」は、県内で夏秋イチゴとして育てられていた品種・サマープリンセスに他のイチゴを掛け合わせて10年ほどかけて開発された。堀井さんは名称決定を受け、1日に「あまあづみ」の商標登録を特許庁に申請した。市農業再生協議会はインスタグラムに市内で「あまあづみ」を食べられる店舗の一覧を掲載してPRしている。