政治・経済

新紙幣対応にばらつき 自販機など更新これから本格化

 20年ぶりの新紙幣の発行が3日に始まる。中信地域では、自動販売機やレジ、精算機などを新紙幣に対応させる更新作業を済ませた事業者がある一方、対応の本格化はこれからという事業者も多い。新紙幣の地域への浸透に一定の時間がかかるという見方や、キャッシュレス化が進んだことなどを背景に、対応を急がない動きがある。

 スーパーのツルヤ(本社・小諸市)はレジの全てで、発行初日から新紙幣を使えるようにした。
 一方、中信地域で多くの自動販売機を設置している大手飲料メーカーは、これから自販機の更新作業を本格化させる。「新紙幣が発行されたといっても、すぐに多く流通するわけではない。自販機でのキャッシュレス決済が進んでおり、自販機ごとの現金の使用頻度を見ながら対応していきたい」とする。
 松本市は、市営中央駐車場(中央1)など中心市街地にある四つの市営駐車場で、精算機の紙幣読み取り部分のシステム更新が、12月末までに終わる見通しだ。すでに業者に発注したが、多くの注文が入っていることなどから、確実な更新時期は決まっていない。更新には四つの駐車場で約250万円をかける。市役所来庁者駐車場はこれから、更新の発注など対応を進める。新紙幣に対応していない間は「新紙幣は使用できません」などの文言を、精算機に表示する考えだ。