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迷い鹿?市街地うろうろ 松本市内で目撃相次ぐ

 松本市の中心市街地で6月中旬以降、シカの出没が相次いでいる。田川と奈良井川が合流する渚エリアを中心に、松本駅や島内駅付近などで市民や通行人が目撃している。市は、シカに遭遇しても近づかずに松本警察署に連絡するよう呼び掛けている。

 市や同署によると、最初の通報は6月15日朝で、渚2の国道19号沿いの店舗近くでシカ3頭の目撃情報が寄せられた。それ以降、同月下旬にかけて渚1から渚3付近の田川沿いの街中で出没が相次ぎ、松本駅近くで電車とシカが衝突する事案も起きた。
 29日の夕方には、松本駅前の松本バスターミナル付近と、奈良井川に架かる月見橋周辺でほぼ同時に目撃された。7月1日朝には、市音楽文化ホール(島内)近くの踏切周辺でも1頭が目撃されている。
 里に下りたまま山に戻れず、河川敷や街中に迷い込んでいる可能性があり、各地で出没するシカが同一の個体かどうかは不明。パトロールをしている市森林環境課は「人に危害を加える動物ではないので、騒ぎ立てずに連絡してほしい」とし、メール配信サービス「松本防災ネット」でその都度情報発信して注意を呼び掛けている。