2024.7.10 みすず野
きょうは「納豆の日」。昭和56(1981)年に納豆の消費量増を目指して関西納豆工業協同組合が制定、平成4(1992)年に全国納豆工業協同組合連合会が改めて制定した。由来は「な(7)っとう(10)」の語呂合わせ◆小紙に寄稿されたデザイナー、作家の太田和彦さんは「信州の納豆で育った」というエッセーで「納豆の丼は父、兄、私の順に回ってきた。妹も入れて一家五人に納豆一個は足りなく、自分だけ多く取るのは気が引けた」(『月の下のカウンター』小学館文庫)と書く◆「ともかくおいらの人生で最も大量に食べているものは、ご飯の次に豆腐と納豆であることは間違いない」といい「貧乏なわが家は納豆がご馳走だったが、それは一生食べ飽きないものだったのだ」と◆自分のことのように読む。米粒に同じ粒食の納豆をかける食べ方は「物理的にも食味的にもなんら抵抗はなく、理にかなった食味が味わえる」(『江戸の健康食』小泉武夫著、中公文庫)という。アニメ「クレヨンしんちゃん」の主人公・野原しんのすけ君は、気に入った女性に「納豆にネギ入れるタイプ?」と聞く。ネギは嫌いなので入れません。