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塩尻短歌館で「短歌ブーム」を紹介する企画展 7月7日まで

「短歌ブーム」を紹介した企画展の会場

塩尻市広丘原新田の塩尻短歌館は同館で、企画展「今起きている短歌ブームとは」を開いている。気軽に短歌を詠む人が増え、テレビや雑誌などでも短歌が取り上げられることが多くなった状況の背景として、主にSNS(交流サイト)や出版社の動きを解説している。7月7日まで。

SNSでは従来の短歌結社誌や雑誌への投稿とは異なり、手軽に発信でき、反応や評価も早く得られると説明。「X(旧ツイッター)」から人気となり、歌集『水上バス浅草行き』が売れ続ける歌人・岡本真帆さんなどを取り上げた。
 書肆侃侃房や左右社などの出版社は新人を発掘して積極的に歌集を発行し、多くの読み手に届けているとした。ネット投稿サイト「うたの日」や、コンビニのマルチコピー機にあるネットプリントサービスを活用した小短歌集など発信、共有方法が多様化した現況も紹介した。藤森円指導員は「近現代短歌の歩みや、塩尻での動きも取り上げている」と語る。
 午前9時~午後4時半。入館料300円(中学生以下無料)。関連企画「短歌愛好者のつどい」を7月6日午前10時~正午に行う。自作短歌1首を持ち寄って自己紹介し、感想を語り合う。無料。短歌館に電話するか、専用フォームから申し込む。問い合わせは短歌館(電話0263・53・7171)へ。