政治・経済

お中元に何贈ろう 中信地方の商業施設に特設コーナー

簡単調理で本格的な味が楽しめる冷凍やレトルト品の料理・総菜コーナー(井上本店)

 中信地方の商業施設にお中元の特設コーナーが設けられ始めた。売り場では、飲料や水菓子といったこれまでの定番に加え、冷凍やレトルトの商品が充実している。技術が進化して電子レンジなどの簡単調理で本格的な味が楽しめるとあって、高齢世帯、何かと忙しい子育て世代向けのギフトとして新たな定番品となっている。

 井上本店(松本市深志2)は26日にお中元ギフトセンターを開設した。800アイテムを取り扱う。地元産品、ジュースやゼリーなどに加え、簡単調理で楽しめる料理や総菜を充実させている。ここ数年は、冷凍の海鮮釜めし、一膳分のちらしずしや穴子めしの詰め合わせなど、電子レンジ対応の品が人気となっている。
 商品や売れ筋には物価高の影響もある。菓子などは内容量を減らして価格を維持するメーカーが多い。原料の不足で価格が高騰しているオリーブオイルは、商品の種類が減っている。生活必需品の洗剤を選ぶ人も目立つ。
 儀礼としてお中元を贈る人は法人を中心に減少傾向にあるという。コーナーを担当する市川洋一さんは「商品は年々進化して贈る人の好みに合わせて選びやすくなっている。相手のことを思いやる機会としてお中元を大切にしてもらえたら」と話している。