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木曽町トレセン完成 27日に式典 土俵開き 御嶽海関出席

施設の1階に設けた相撲稽古場。水をまいて土俵の水分量を調整し、専用の道具で土をたたき込む保守作業は土俵開き当日まで続く(21日午前11時ころ)

 県内きっての「相撲どころ」で知られる木曽町のスポーツ振興や健康増進の新たな拠点施設となる「町総合トレーニングセンター」が21日、新開の木曽町相撲場(旧名称・木曽町民相撲場)の敷地内に完成した。27日に竣工式と屋内相撲場の土俵開きを予定し、当日は、出羽海部屋の合宿で来町している大相撲・御嶽海関も出席する。29日の一般公開を経て、施設の利用開始は8月を見込む。

 21日は竣工検査が行われた。新施設は鉄骨造り2階建て延べ1568平方㍍で、令和10年県内開催の国民スポーツ大会を見据えた相撲練習の拠点となる。昨年度発足した町ジュニアスポーツ・カルチャークラブの小中学生をはじめ、多様な団体の練習会場や健康増進の場としての活用も期待される。
 畳敷きの大広間、運動教室にも使えるトレーニングルーム、デジタル機器を活用した指導ができる映像解析室などを備えた。男女別の更衣室やシャワー室も完備して女性の競技者にも対応した。建設工事費は7億9570万円で、国の交付金を活用した。
 この日、相撲稽古場の2面の土俵には〝総仕上げの作業〟となる仕切り線が描かれた。土俵造りは中田建築(木曽町)が手掛け、木曽相撲連盟の施設部長を務める同社の中田孝久さん(70)=木曽町新開=が指揮をとった。「大相撲のどの部屋にも負けない最高の土俵」と太鼓判を押していた。
 27日は式典に続き、木曽少年相撲クラブの子供たちや木曽青峰高校相撲部員が御嶽海関らの胸を借りる「こけら落とし」も予定する。29日の一般公開は午前9時~正午。駐車場は木曽文化公園(木曽町日義)で、シャトルバスを利用する。問い合わせは木曽町生涯学習課(電話0264・23・2070)へ。